用語集

本システムおよび図書館業務で使用する専門用語をカテゴリ別に整理した用語集です。

1. 資料の種類

閲覧
図書館の資料を調べたり読んだりすること。
館内閲覧
禁帯出資料など、館外への持ち出しができない資料を図書館内で利用すること。
延滞
借りた資料を定められた貸出期限内に返却しないこと。
長期貸出
通常の貸出期間を超えて資料を貸し出す特別な貸出形態。教員・研究者など特定の利用者区分に対して適用されることが多い。
督促
貸出期限を過ぎても返却されない資料について、利用者に返却を求めること。郵便・メール・電話などの手段で行われる。
予約
利用者が貸出中の資料に対して貸出の順番を確保すること。本システムでは「予約」に用語を統一しており、「取り置き」という表記は使用しない。予約が登録されると、当該資料が返却された時点で予約者へ通知され、一定期間取り置かれる。
相互貸借 / ILL(Interlibrary Loan)
図書館間相互貸借。自館に所蔵がない資料を他館から借り受けたり、文献複写を入手したりして利用者に提供するサービス。NII の ILL については、株式会社エム・ビー・エーが提供する MILAGRO との連携により利用可能です。
文献複写サービス
他館が所蔵する雑誌論文や図書の一部について、複写物(コピー)を取り寄せて利用者に提供するサービス。ILL の一形態であり、著作権法第31条に基づいて実施されます。本システムでは、申請者自身が依頼内容を入力し、管理者が複写サービス事業者へ発注する運用をサポートしています。
SDI(Selective Dissemination of Information)
選択的情報提供。あらかじめ登録された利用者の関心テーマや検索条件に基づき、合致する新着資料情報をプッシュ型で通知するサービス。本システムでは、メールによる通知に対応しています。
レファレンスサービス
利用者の調査・研究を支援するため、図書館員が適切な資料の紹介や情報の提示・検索援助を行う参考業務。本システムでは対応していません。

2. 目録・分類・検索

目録 / OPAC
図書館資料の書誌事項(タイトル、著者等)を記録し、検索可能にしたもの。コンピュータ化されたものをOPAC(Online Public Access Catalog)と呼ぶ。
日本十進分類法 / NDC
日本の図書館で最も広く採用されている標準的な図書分類法。0(総記)から9(文学)までの数字を用いて、資料を主題ごとに階層的に分類する。NDC は Nippon Decimal Classification の略称。
書誌
タイトル、著者、出版者、出版年、ページ数など、資料を識別・同定するための構造化された情報。
請求記号
資料の内容をNDCに基づき数字で示した「分類番号」と、著者名等に基づく「図書記号」を組み合わせた記号。資料の背表紙に貼付されたラベルに記載され、書架上の正確な位置を示します。本システムでは、分類番号・図書記号・連番の3つの入力項目で管理しています。
背ラベル
資料の背表紙に貼付する、請求記号を記載したラベル。本システムではラベルの印刷出力に対応しています。
件名
資料の主題や概念を表す語で、検索の手がかりとなる。件名標目とも呼ばれる。本システムではコード管理を行わず、自由入力の文字列として扱う。
典拠データ
著者名や件名などの表記を統一し、検索性を高めるために作成される基準データ。本システムでは、検索機能を拡充することで典拠データを使用していない。
抄録 / abstract
文献(主に論文やレポート)の内容を簡潔に要約した文章。
ディスカバリーサービス
OPAC・電子ジャーナル・データベースなど、多様なリソースを一つの窓口から横断検索できるサービス。本システムでは、ScienceDirect などの代表的なサービスとの連携に対応しています。
パスファインダー
特定のテーマについて、効率的に資料や情報を探すための手順をまとめた入門ガイド。
所在
資料が現在どこに置かれているかを示す情報。書架番号・フロア・配架場所などで表され、OPACの検索結果に表示される。
同義語
意味が同じまたは非常に近い別の語。件名標目や典拠データでは、異形(非優先形)として登録され、検索時の表記ゆれに対応する(例:「コンピュータ」と「コンピューター」)。
シソーラス
語と語の同義・上位・下位・関連など、意味的な関係を体系的に整理した統制語彙。本システムでは管理・メンテナンス負荷を考慮し、同義語のみを扱い、シソーラスは採用していない。
異体字
標準字体と意味・読みは同じだが、字形が異なる漢字(例:「斎/齋」、「渡辺/渡邊」)。本システムでは異体字辞書を内包しており、異体字を考慮した検索・管理に対応しています。
全文検索
資料のタイトルや著者名などの書誌項目に限らず、本文テキスト全体を検索対象とする手法。主な実装方式として N-gram方式 と 形態素解析方式 がある。
N-gram方式
全文検索の実装方式の一つ。テキストを一定長(N文字)の文字列に分割してインデックスを作成する方式。本システムでは2文字単位のbi-gram(バイグラム)を拡張した方式を採用している。
形態素解析方式
全文検索の実装方式の一つ。テキストを形態素(意味を持つ最小単位)に分割してインデックスを作成する方式。日本語では MeCab や Kuromoji などが必要となる。本システムでは N-gram方式を採用している。
セマンティック検索
語の表記や文字列の一致ではなく、テキストの意味・文脈をもとに関連資料を検索する手法の総称。ベクトル検索はその代表的な実装手段の一つ。
ベクトル検索
テキストや語句を多次元の数値ベクトルに変換し、ベクトル空間上での類似度をもとに関連資料を検索する手法。表記ゆれや言い換えがあっても関連資料を発見しやすい。なお、本システムへの実装については現在検討中です。
サロゲートペア
Unicodeにおいて、基本多言語面(BMP)に収まらない文字を2つの16ビット符号単位の組み合わせで表現する仕組み(「叱」という字には、上が「士」ではなく「土」の特殊な書き方があります)。書誌データや利用者名の入力・保存・検索において文字数カウントや文字列操作に影響することがある。
一般注記
書誌レコードにおいて、他の注記フィールドに該当しない補足情報を自由記述で記録する項目。本システムでは「備考」欄に入力してください。

3. 蔵書管理・配架

配架(はいか)
図書館資料を請求記号の順序に従って、正しく書架に並べること。「排架」とも表記されるが、実務上は「配架」が一般的に用いられる。
書架
図書館内で資料を収納・展示するための棚。開架エリアに設置され、利用者が直接資料を手に取ることができる。
書庫
利用者が直接立ち入ることのできない閉架式の保管室。貴重書・過去の資料・大量の蔵書などを保管するために使用される。
開架
利用者が書架から自由に資料を手に取れる状態やその場所。
閉架
利用者が直接立ち入れない書庫などに資料を保管する形態。開架の対語。
別置
特定の資料(参考図書・新着図書・課題図書など)を、通常の請求記号順の配架とは別の専用コーナーに配置すること。
禁帯出
貴重書や参考図書など、図書館外への貸出しを禁止している資料。
除籍
紛失や劣化、不要などの理由で、所蔵資料を登録名簿から抹消すること。
亡失
資料が紛失・滅失し、所在が確認できなくなった状態。除籍事由の一つ。
蔵書点検
システム上の所蔵データと実際の棚にある資料を照合し、紛失や誤配架、損壊の有無を確認する作業。企業が行う棚卸のことです。
曝書(ばくしょ)
蔵書の虫干し・点検・整理を目的として行う作業。資料の保存状態を確認しつつ、害虫・カビ・劣化の防止を図る。この期間中は図書館を休館することがある。
選書
図書館の目的・収集方針に応じた適切な資料を収集すること。
購入依頼
利用者が、図書館への資料購入を求める申請。本システムでは、承認済みの資料について申請者自身が入力する運用をサポートしています。
コレクション構築
図書館が収集方針に基づき、図書、雑誌、電子リソースなどの蔵書を形成・評価する一連のプロセス。選書を含む広義の概念。
寄贈
個人や団体から図書館へ無償で資料が提供されること。受け入れるかどうかは図書館の収集方針に基づき判断する。
移管
資料を別の図書館・分館、または館内の別の場所(開架⇔閉架など)へ移すこと。
見計い
出版社や取次が図書館の収集方針に基づいて資料を選定・納入し、図書館側が内容を確認したうえで購入を決定する仕入れ方式。
増刊
雑誌タイトルにおいて、通常の刊行スケジュールとは別に臨時で発行される号。特集テーマを設けて発行されることが多い。
合併号
雑誌タイトルにおいて、複数の号をまとめて一つの号として発行したもの(例:7・8月合併号)。
分冊
雑誌タイトルにおいて、一つの著作や資料を複数の冊子に分けて刊行したもの。大部な資料に多い。
別冊
雑誌タイトルにおいて、本冊とは別に、付録や特集として刊行される冊子。
刊行識別
雑誌タイトルの各号・各巻を識別するためのコードや情報(巻号、年月次、通号など)。受入・所蔵管理やシステム上のデータ登録に用いられる。
返本
雑誌タイトルにおいて、図書館が購入・受入した資料のうち、不要・未使用のものを出版社や取次へ返品すること。
清算
雑誌タイトルの定期購読を途中で解約した際に生じる残額の払い戻し、または出版社や販売会社が事業の整理・精算を行うこと。
欠号
雑誌タイトルのうち、何らかの理由で欠けている特定の号。
ブックコート
本の表紙が破れたり紛失したりするのを防ぐために貼る透明な保護フィルム(ブックコートフィルム)のこと。図書館では資料の耐久性を高めるために用いられる。

4. 貸出・利用サービス

閲覧
図書館の資料を調べたり読んだりすること。
館内閲覧
禁帯出資料など、館外への持ち出しができない資料を図書館内で利用すること。
延滞
借りた資料を定められた貸出期限内に返却しないこと。
長期貸出
通常の貸出期間を超えて資料を貸し出す特別な貸出形態。教員・研究者など特定の利用者区分に対して適用されることが多い。
督促
貸出期限を過ぎても返却されない資料について、利用者に返却を求めること。郵便・メール・電話などの手段で行われる。
予約
利用者が貸出中の資料に対して貸出の順番を確保すること。本システムでは「予約」に用語を統一しており、「取り置き」という表記は使用しない。予約が登録されると、当該資料が返却された時点で予約者へ通知され、一定期間取り置かれる。
相互貸借 / ILL(Interlibrary Loan)
図書館間相互貸借。自館に所蔵がない資料を他館から借り受けたり、文献複写を入手したりして利用者に提供するサービス。NII の ILL については、株式会社エム・ビー・エーが提供する MILAGRO との連携により利用可能です。
文献複写サービス
他館が所蔵する雑誌論文や図書の一部について、複写物(コピー)を取り寄せて利用者に提供するサービス。ILL の一形態であり、著作権法第31条に基づいて実施されます。本システムでは、申請者自身が依頼内容を入力し、管理者が複写サービス事業者へ発注する運用をサポートしています。
SDI(Selective Dissemination of Information)
選択的情報提供。あらかじめ登録された利用者の関心テーマや検索条件に基づき、合致する新着資料情報をプッシュ型で通知するサービス。本システムでは、メールによる通知に対応しています。
レファレンスサービス
利用者の調査・研究を支援するため、図書館員が適切な資料の紹介や情報の提示・検索援助を行う参考業務。本システムでは対応していません。

5. 情報資源・学術情報

機関リポジトリ
大学や研究機関が、所属研究者の知的生産物(論文等)を電子的に保存・無料公開するためのインターネット上の書庫。
オープンアクセス
インターネット上で学術情報を無料かつ制約なく閲覧・入手可能にすること。
情報リテラシー
情報を主体的に探索、評価、利用、発信できる能力。

6. 著作権・法制度

著作権
著作者が自分の著作物(思想や感情の表現)に対して持つ、独占的な権利を保護する制度。
引用
他人の著作物の一部を自分の著作物の中で使用すること。引用元の明示が法律上義務付けられている。

7. 図書館制度・組織

国立国会図書館(NDL)
国立法に基づき設置された、日本の唯一の国立図書館。
国立情報学研究所(NII)
学術情報の収集や情報学の総合研究を行う機関。CiNiiやNACSIS-CATなどを運営している。
学校司書
学校図書館に配置され、図書館の運営・管理や読書活動の推進、情報リテラシー教育の支援を行う専門職員。
R&D
Research & Development(研究開発)の略称。

8. 図書の構成要素・識別子

ISBN
国際標準図書番号(International Standard Book Number)。図書の識別番号であり、2007年1月から13桁(以前は10桁)となっている。
ISSN
国際標準逐次刊行物番号(International Standard Serial Number)。逐次刊行物の識別番号で、8桁の数字で構成される。
奥付
書籍の巻末にある、著者、書名、出版社、発行日、定価、著作権表示などが記載されたページ。
バーコード
資料に貼付するバーコードラベルのこと。資料IDをバーコード化したもので、貸出・返却時のスキャンや蔵書点検に使用される。
バーコードリーダー
バーコードを光学的に読み取る機器。カウンターでの貸出・返却処理や蔵書点検時に使用される。
ハンディターミナル
持ち運び可能な携帯型のバーコード・RFID読取り端末。蔵書点検や棚卸し作業時に書架を回りながらデータを収集するために用いる。
RFID
Radio Frequency Identification の略称。電波を用いてICタグ内の情報を非接触で読み書きする技術。図書館では資料へのICタグ貼付により、自動貸出機・返却機や一括蔵書点検に活用される。
FeliCa
ソニーが開発した非接触IC通信の規格。主に日本・東アジアで普及しており、交通系ICカードや電子マネーに広く採用されている。図書館では企業の社員証と兼用する形で利用者カードのICチップ規格として採用される場合がある。
MIFARE
NXPセミコンダクターズが開発した非接触IC通信の規格。世界的に広く普及しており、アクセス制御・入退館管理・社員証などに多く採用されている。図書館では企業の社員証と兼用する形で利用者カードのICチップ規格として採用される場合がある。
ISIL
International Standard Identifier for Libraries and Related Organizations の略称。図書館および関連機関を国際的に一意に識別するための標準コード(ISO 15511)。RFIDタグのデータ要素として館種・機関ごとの識別にも利用されている。
タトルテープ
図書館資料に貼る磁気ストリップで、出口ゲートの盗難防止装置と連動してアラームを鳴らすためのもの。